飲酒運転しかり、昔は大丈夫だったのに、今やるとアウト、ということありますよね。
「オワハラ」、という言葉をニュースで目にして、まさにそれだなあと思いました。
オワハラとは「就活終われハラスメント」の略で、企業が内定者や選考中の学生に対し、他社の選考を受けないよう「就活を終わらせよう」と画策する行為のこと。
具体的には以下のような企業の行為が該当するようです。
1. 面接の場等で他社選考の辞退を要求する
2. 内定者向けイベントで引き留める
3. 毎日呼び出す(これはひどいですね)
私は某大手都市銀行の最終面接で、1. 面接の場等で他社選考の辞退を要求するというハラスメントを受けました。
面接官に「当行が内定を出したらあなたはリクルートスーツを脱げますか(=就職活動を終わらせることができますか)?」と言われたのです。
私はバカ正直に「いえ、他社をもう少し見てみたいです」というようなことを発言し、面接官の態度は冷たく豹変。後日見事に不採用通知をもらったのでした。
面接が終わった瞬間、えらいことをしてしまったと思い、当時付き合っていた彼に電話して、ことの顛末を説明しました。
彼は「リクルートスーツを脱ぐ=就職活動を終わらせる」ということを理解しておらず、その場で服を脱げなんて、なんというセクハラ発言なんだ!と別のポイントで怒っていました笑(その後説明をして理解してくれました)
私はくやしいのと情けないので歯をくいしばりすぎたようで、前歯が欠けました・・・
(なので、今でも歯の欠損部分を見るとこの事件が思い出されます)
結局私は就職活動を続け、その後内定をいただいた別の会社に入社しました。
結論からいうと、某大手都市銀行に入らなくて心から良かったと思っています。
学生に対してそんな圧力をかける会社は、社員に対しても同じようなことが日常的に行われているはずです。そんな会社で楽しくイキイキと働けるはずがありません。
なお、同期に聞いた話では、某大手都市銀行の内定を断るのにも何度も直接会社に出向いて説明するなど、かなりの苦労を要したということです。。
私が就職活動をしていた頃は、紙からPC&インターネットへの移行期でした。
論文は手書きからPC作成へ、就職活動も封書からインターネット申込となりましたが、SNSは未発展でした。
今は学生がTwitterや就活掲示板に体験を共有するので、こういう事象が明るみになったのでしょうね。
少しでもおかしいと思ったら声をあげてみる、これは必要ですね。
学生さんに対して伝えたいことは、自分の直感、感覚を信じて企業を選ぶことです。
安定していて給料も高いと左脳的には考えてしまいますが、あれっ、説明会・面接で嫌な感じがするな〜、と思ったらちょっと立ち止まってみてください。
どこかで無理して自分を曲げてその会社に入ることより、この会社とは合わない、縁がなかったと割り切るほうが精神的に楽だと思います。
<参考>
産経
東洋経済
ダイヤモンドオンライン
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