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評価:
有川 浩
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「海の底」とStory Seller Vol2「ヒトモドキ」で
その実力を知った、有川浩さんの新しく文庫化された作品。
期待してたのですが、私には正直あまりよくなかったです。
まず、表紙そして巻頭のカラーの登場人物のイラスト。
こんなにビジュアル化されてしまったら、そのイメージに
縛られてしまって、登場人物が自分の中で想像できないです。
次に、主要な登場人物のタイプが「海の底」と同じ雰囲気を感じます。
海の底では、熱血漢と冷血漢でしたが、「シアター!」では
しっかり者とダメ人間のような両極端な二人が主人公というところ。
文章を読んでいて、確かに上手ですなんですが、このお話って、
小説じゃなくてもよくない?と思ってしまいました。
セリフがアニメっぽいというか、もともとアニメ化を前提に
したようなセリフというか…アニメにしたらすごくぴったり
はまるやろな、このセリフ、と思ってしまうのです。
綿密な調査に基づき、しかもたったの三ヶ月という調査期間で
書き上げたということ、彼女の才能を感じますし、情報収集力
という点では、すばらしいと思います。
有川浩さんがお好きなかた、ごめんなさい。
ただの一意見として、読んでください。
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