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評価:
松本 大洋,永福 一成
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今、一番大好きなマンガです。
「鉄コン筋クリート」、「ピンポン」などでおなじみ、
日本を代表する漫画家の松本大洋さんが、江戸時代の風俗を描きます。
これがとっても心地よいのです。
お話自体は、竹光(竹でできた刀)を持ったワケありの浪人中心に
進んでいくのですが、長屋の生活風景など江戸時代の庶民の日常を
描いているところがとても上手なのです。
宮部みゆきさんの江戸シリーズ(「本所深川ふしぎ草紙」など)を読んで、
頭のなかで想像していたことが松本大洋さんのすばらしい絵になっていて、
最高です。
風景のみならず、登場人物にもみな味があり、読んでいて本当にあきません。
主人公の浪人も、1、2巻では??という感じでしたが、
3巻、4巻と読み進むうちに、彼の人間性や出生の秘密などが明らかになり、
これからひと波乱もふた波乱もありそうなのです。
次の巻が待ち遠しくてたまりません。
江戸に興味があるかたはぜひお試しを!